
はじめに
こんにちは、株式会社ACES の共同創業者 / ソフトウェアエンジニアの三田村です。
ACESではこのたび、ChatGPT Enterprise / Claude Enterprise / Cursor Enterprise を、職種・業務形態を問わず全員が業務で使える環境として整備しました。これまでもChatGPTは全員に付与しており、ClaudeやCursorはエンジニアを中心に配布・活用を進めてきました。今回、対象をさらに広げ、Bizメンバーを含む全職種、正社員・インターン・業務委託を含む約150名のメンバーが利用できる体制にしています。
今回の整備で重視したのは、AIを一部の人だけが使うものにしないことです。個人ごとの工夫に任せるのではなく、実際の業務の中で使える環境を会社として整えています。
全員付与
AIツールの価値は、個人の作業が速くなることに加えて、チームで使い方が共有され、職種をまたいで知見が回り、仕事の進め方そのものが変わっていくところにあります。
そのためには、希望者だけが触れられる状態よりも、全員が同じスタートラインに立てる状態の方が強いと考えています。ライセンスの有無で試行機会が分かれると、活用は局所的になりやすく、組織としての再現性も育ちにくくなります。
ACESでは、AIを個人の持ち込みに任せず、会社が整えた環境の中で活用を広げていきます。エンジニア、Bizメンバー、インターン、業務委託まで含めて共通の土台を持つことで、役割を越えた連携や知見共有も進めやすくなります。

利用環境
今回、ChatGPT / Claude / Cursor の3サービスはいずれも Enterprise 契約とし、会社管理の利用環境を整えました。活用を広げることと、安心して使える利用環境を整えることの両立を重視したためです。
こうしたサービスの導入にあたっては、社内のセキュリティ・法務観点での確認や所定の審査を行った上で、利用可否を判断しています。その上で、生成AIサービスでは、入力データがモデル学習に利用されない利用環境であることも重視しています。個人契約や設定の違いに依存せず、会社が管理する環境を整えることで、全員が同じ条件で使い始めやすくなります。
契約体系上も、固定のシート課金に加えて利用量に応じた課金を組み合わせられるものがあり、全員向けに利用環境を用意しつつ、利用状況に応じたコスト管理がしやすい形になっています。
加えて、Google Workspace上で利用可能な Gemini も含め、業務内容に応じて複数のAIツールを組み合わせて使える環境を整えています。
ルール整備
全員が使える環境とあわせて、ルールと手順も整備しました。
社内では「生成AIサービス利用ガイドライン」や「AIコーディングツール利用手順」などのマニュアルを用意し、利用環境、入力情報の扱い、判断に迷いやすいケース、相談先を整理しています。
これらのルールは、社内での検討に加えて、顧問弁護士とともに法的観点の確認を行いながら整備しています。
特に意識したのは、入力してよい情報、確認が必要な情報、入力を避ける情報を明確にすることです。たとえば、公開情報やACES自社データは、利用環境の要件を満たす範囲で活用できます。一方で、クライアントに関する情報は、契約や法務・セキュリティ上の条件を確認した上で慎重に扱う前提としています。認証情報や不要な個人情報は入力しないこととしています。
あわせて、会社が管理する環境で利用すること、判断に迷うケースは都度確認すること、生成結果は利用者自身で確認することといった前提もそろえています。こうした運用を通じて、AI活用を個人の判断に依存しない形で進めていきます。
AI駆動開発
エンジニア組織では、以前からAIを前提にした開発の進め方を進めてきました。重視しているのは、個人の作業速度を上げることだけではなく、AIを組み込んだ開発フローをチームで再現できる形にすることです。
この考え方は、先日公開した「#1|AI駆動開発の4フェーズと私たちの現在地 — AIに運転席を譲れるか」にもつながっています。そこで示しているのは、AI活用を個人の補助にとどめず、チームの開発プロセスに組み込み、さらに組織全体へ広げていくための段階です。
今回の全員付与も、こうした考え方をエンジニア組織の外へ広げていく流れの中にあります。AI活用を開発チームの中にとどめず、会社全体の業務プロセスの中に組み込んでいきます。
活用
実際に、社内の各職種で活用の広がりが見え始めています。
Bizチームでは、提案資料やサマリ資料のたたき台作成、関連情報の整理など、日々のアウトプットを進める場面でAIを使うケースが増えています。ゼロからすべてを作り始めるのではなく、最初の構成や下書きをAIに任せ、人が判断や修正に時間を使う形が少しずつ定着し始めています。
エンジニアリングでは、共通のコマンドや運用の工夫を共有しながら、PR作成やレビュー準備を含む日常の開発フローにAIを組み込む動きが進んでいます。個人の工夫にとどめず、チームで再利用できる形にしていくことを意識している点が特徴です。
また、幅広い職種に向けた実践機会づくりも始まっており、職種をまたいで知見を共有する流れが出てきています。
おわりに
株式会社ACESでは、「アルゴリズムで、社会はもっとシンプルになる」というビジョンを掲げ、テクノロジーで社会課題の解決を目指す仲間を積極的に募集しています。
ACESでは、AIを前提に開発や業務の進め方を見直し、それを価値提供につなげていく仲間を求めています。重視しているのは、AIで個人の作業を速くすることに加えて、AIを業務や開発の進め方に組み込み、その知見をチームで蓄積し、お客様への価値提供につなげていくことです。
ChatGPT / Claude / Cursor を全員が使える環境と、活用を支えるルールや運用の土台を整えた上で、実践を進めています。個人の工夫をチームの力に変えたい方、AIと一緒に仕事の進め方を磨いていきたい方は、ぜひACESの採用情報をご覧ください。
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