ACES エンジニアブログ

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失注の理由はココだった!CREが解き明かした勝ちパターンと負けパターン

あいさつ

はじめまして、ACESでソフトウェアエンジニア兼CREをしている村上です。

最近はポーカーにハマり、内でも外でもポーカーばかりしています。社名のACESはポーカーにおける最強ハンドの名前と一致しているのでそれにあやかってポーカーも強くなりたいものです。

前回の記事で、CREの役割として以下の3つの挙げました。

  1. 顧客の現状を把握できるようにする
  2. 顧客の問題を取り除き、やりたいことを実現できるようにする
  3. CS業務を効率化し、顧客に向き合える時間を増やす

今回はこの中から、

  • 顧客の現状を把握できるようにする
  • 顧客の問題を取り除き、やりたいことを実現できるようにする

の2点を中心に、どのような取り組みをしているかを紹介します。

顧客の現状を把握する

顧客の課題解決にはまず顧客の現状を把握することが大切です。

ここではどのような方法で顧客の現状を把握し、その中でどのような気づきがあったかを具体例を交えて説明します。

トライアル中のミーティングの内容を確認する

顧客の現状を把握するうえで、CREになった僕がまず始めにやったのはトライアル中に行っている顧客とのミーティングをひたすら見ることでした。

初期は過去200件程度のミーティングを確認し、以降も月100件弱のミーティングを継続的に確認して常に顧客の現状を把握するようにしています。

これだけ多くの会議を見るとなると問題になるのが時間です。1つのミーティングが1時間ほどあると仮定すると、そのまま再生して全てをチェックするのは非常に時間がかかります。そこでポイントを絞り、主に以下のような点を重点的に確認しています。

  1. 顧客が何に困っていて、どのような期待を持ってトライアルを始めたのか
    • 「営業向けの教材を作りたい」「自社のノウハウを記録・共有したい」など
  2. 実際にプロダクトを使う中で詰まった部分や質問されたこと
    • 「UIが分かりにくい」「文字起こしが正しく出なかった」など
  3. 最終的に顧客の目的は達成できたか、その理由は何か
    • 「十分な会議が蓄積できなかった」「フィードバックを得る時間が足りなかった」など

これらの確認を通じて「顧客が求めている価値」と「その価値を阻害する要因」を把握することができます。

(ちょっと寄り道) ACES Meetで要点を簡単に把握できます!

実はこのトライアル中のミーティングの内容確認には、弊社のプロダクトであるACES Meetを活用しています。

ミーティング動画を丸々チェックするのが大変でも、以下の機能を使うことで効率よく要点を掴むことが可能です。

  • AIまとめ機能

    • 会議内でどんなトピックが話されていたかを、大まかにテキスト化・要約してくれます。

  • ハイライト機能

    • 指定した内容に関連する部分をピンポイントで抽出し要約してくれます。

これらの機能を活用することで、 顧客が本当に言いたかったことや困っている部分を効率よく抽出・分析できています。

どんな現状が把握できたか

実際に数多くのトライアル中のミーティングを見ていく中で、トライアル時に満足していただける顧客と逆にトライアル時に満足していただけず失注してしまう顧客をいくつかのパターンに分類することができました。

一例として、「ACES Meetで営業向けの教材を作りたい」という顧客に対して多かった失注パターンを紹介します。

  1. 教材を作りきれずにトライアルが終わってしまう
    • 教材を作るには大量の商談からお手本になる商談を抽出する必要があるが、トライアル期間内に十分な量の商談を録画することができない
  2. トライアル期間中に会議を振り返る時間が取れない
    • 大量の商談を録画したとしてもその内容を確認して教材を作る時間をトライアル期間中に取れない

顧客の問題を取り除く

ここまででどのように顧客が抱えている課題を把握するかについて書いてきました。

通常顧客の抱える課題は機能開発によって解決することが多いですが、中にはプロダクトに機能を追加しなくても解決できるものもあります。

例えば上述した「顧客が教材作成という大きな目標を達成する前にトライアルが終了してしまう」というパターンについては、大きな目標を達成するための中間目標を設けるという解決策がありました。

具体的には教材作成を目的とする顧客にはいきなり教材を作ることを案内するのではなく、

  • まずはAIまとめ機能やハイライトを使って商談の振り返りをしやすくする
  • 商談の振り返りをした中で「良い商談」「そうでない商談」を判断できるようにする
  • 「良い商談」を蓄積することで最終的に教材を作成する

といった形で段階を踏んで大きな目標を達成できるイメージを持ってもらうようにしました。

結果、これまで「教材を作る」ことを目的としていた顧客は目的を達成できずに失注してしまうことが多かったのですが、満足して契約していただけることが少しずつ増えてきました。

最後に

今回は、CREの主な役割の中から「顧客の現状を把握できるようにする」と「顧客の問題を取り除き、やりたいことを実現できるようにする」という2つに着目し、実際の取り組みと改善例を紹介しました。

今後も引き続き、顧客の現状に向き合い、どうすれば顧客により満足してもらえるかを考えていきたいと思います。

もしこの記事を読んで「CREに興味が湧いた」という方や、「ACESでどんな働き方ができるのか知りたい」という方がいましたら、ぜひお気軽にご連絡ください!ACESの採用情報も公開していますので、一緒に顧客の価値を最大化する取り組みにチャレンジしませんか?

少しでも興味を持っていただけた方は、ぜひカジュアル面談のお申し込みをお待ちしております!

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