エンジニアリングマネージャー兼プロダクトマネージャーのkobaanです。
最近暖かくなってきましたね。そして花粉の季節・・・
私は舌下治療のおかげでだいぶ軽減されましたが、それでも目の周りはとってもひどい状態になります。花粉も早く落ち着いてほしいところです。
記事のご紹介
今日は誰にでもできる、業務プロセスの不を発見しプロダクトに装着できるやり方をご紹介できればと思っています。
- 記事のご紹介
- あらためてACES Meetとはなにか
- 営業活動における不をどう洗い出すか
- 業務プロセス課題をあぶり出すフレーム化
- 自分が描けなければみんなに描いて貰えばいいじゃない
- 結果
- PdMやエンジニアを募集しています!
あらためてACES Meetとはなにか
ACES Meetは、高精度な文字起こしと高度な要約が実現できるAI議事録ツールです。
AI議事録ツールは、①会議の議事録を作りたい、②会議の情報を他の活動に繋げたい、という大きく2つのニーズに別れています。
この2つのニーズは重なる部分が大きく、私たちは両方のニーズに応えられるツールにしていきたいと考え、日々開発を行っています。
特に、②の繋げていく他の活動は「営業活動」でして、世の中の営業生産性を大きく向上させるツールに進化させ、名実ともにAI議事録ツールからAIセールステックツールに進化させていきたいと考えています。
営業活動における不をどう洗い出すか
以前テックブログに寄稿していましたが、弊社事業責任者の中川が、PdMの主に戦略部分を担っており、その過程で解決したい業務のプロセスを簡易に記載しています。

具体的な課題をどう抽出していくか
冒頭EM兼PdMと記載していますが、実はエンジニア→PjM→EMと登ってきているのでPdMのような経験はほぼしていません。
人生経験はそれなりにはありますが、PdMはセンスとひらめきが支配する職能だと思っていましたし、特に今関わっているACES Meetというプロダクトがセールステックツールということで目指しいてる営業領域でのディレクションもほぼしてこなかったため、どのように理想を描いてきながら実装していくか、といった自分の経験値不足から派生する課題感はついて回りました。
そのため、商談報告・・・何それ美味しいの?状態だったことは言うまでもありません。
今思うと、恐ろしいぐらいのドメイン知識不足だったと思います。
業務プロセス課題をあぶり出すフレーム化
困った時は思い込みで進めすぎず周囲に助けて〜と頼るステークホルダーを巻き込むのがベストプラクティスだと信じていますので、早速助けていただく巻き込むためのフレーム整理に向かいました。
大事なことは以下の3つと捉えて、フレームに整理し直しました。
- 何を解決したいのか?といった要求を整理すること。
- そしてその要求は、理想と現実のGAPから生まれること。
- 現実は、現状の機能に縛られすぎないこと。
そしてそれぞれを業務ごとに解析できたら、明確化されるのではないかと考えたとき以下のようなマッピングで整理しようと思い立ちました。

自分が描けなければみんなに描いて貰えばいいじゃない
by マリーアントワネット
ここから先は(個人的にとても大事だと思っている)ステークホルダーを巻き込むフェーズに入ります。 今回、我々のプロダクトはラッキーなことに営業活動の効率化と受注増を目指した時に、ユーザーと我々のセールスの悩みが近いので、彼らにお願いしたところ二つ返事でOKをいただきました。 プロダクトが高機能化することは自分たちの業務の非効率性も顧客の悩みも解消していくので一挙両得だったのもあると思っています。 普段あまり使わないFigjamを使っていただく形だったので、みなさんの下準備もフォローしました。 忙しい中で時間を食いすぎないように非同期でお願いするのは若干の忍びなさを感じましたので、もしお試しする際は5〜10分くらいMtgの中でケアするのも良いかもしれません。
ワークショップを実施してみたら・・・いっぱい書いてくれた

ワークショップでどんなファシリテートをおこなったか?
- 特定のプロセスに対して7分くらいで自由に付箋で書き込んでもらう
- 一人一人に特に意図を持ったものを複数共有・発表してもらう
- 気になった発表については質疑で深掘り
- 次のプロセスへ

1.については、同期的に実施することをお勧めしたいです。
今や回数をこなしてきたので参加者のメンバーは非同期で記載してきていただく、という手法もとっていますが、どんなことを書いたら良いですかというリアルな質問や、集中して記載するということの大事さ、一つ前のプロセスでの発表・共有内容からの気づきなどがあるため、同じタイミングで実施するのが大事だなと感じています。
2の話を伺うのが大事で、その話を伺うことで業務に対する理解度が一段上がると思っています。 あと個人的に、業務の不を聞いててあーこれはこう解決できそうだなみたいなのを考えてる瞬間がとっても楽しかったので、そんな人にはおすすめです(笑
結果
まずワークショップから複数の案件候補が生まれ、セールスメンバーも納得のいくユーザーストーリーが生まれました。
また、複数の業務プロセスに対して要求の抽出を行っていく上で、社外の方にもドメイン知識を借りてワークショップを実施することもあり、かなりプロダクトとして強くなっていく未来が見えたと感じています。
デスクトップリサーチが通用しないので、準備や実施に時間がかかってしまいますが、確度の高い要求を絞り出すことができるため、これからも重宝していきたいと考えています。


















